2009年11月25日

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    神に愛された男がいた。
    神に愛されすぎた男がいた。
    それゆえに、彼はもがき、苦しみ続けたのであろう。
    きっと、それがマイケル・ジャクソンの真の姿だ。
    わたしにはそう思えてならない。

    この作品、最初はあまり見る気がしなかったのだが、
    あまりにも各所で評判がよいし公開期間が延長に延長を重ねているので、
    ならばと思い、重い腰を上げて劇場まで足を運んだ次第である。

    最初に断っておくが、
    この作品の舞台はあくまでもリハーサル会場であって、どこまでいっても結局は未完成の作品である。
    どこにも本気で歌い、踊るマイケルの姿はない。
    (もしかしたらちょっとくらいはあったのかもしれないけれど・・・)
    あるのは最高のショーにするべく妥協を許さずリハを重ねる彼の真摯な姿、そしてスタッフの姿だ。

    もしまだ鑑賞していない人がいるのならば、
    まずはこの感想を読まないで映画を見てほしい。
    よく言われるのだが、わたしは悲観的な見方を常にしてしまうようで、
    そのせいでこの作品で得るだろう感情を変化させてしまうのは、わたしの本望ではない。
    まずは何も情報がないところでこの映画を楽しんでもらいたいと思う。


    さて、続けます。


    わたしはマイケルという人のことをあまり知らない。
    スリラーくらいしか聞いたことはないし、
    あとはJackson5の時の歌が好きでよく聞く程度。
    テレビのバラエティーをにぎわせるその独特の風貌とキャラクターは、
    わたしにはどうしてもなじめるものではなく、
    どうして彼がそこまで人気があるのか正直よくわからなかった。

    彼の死によってテレビで流れた数々のPVで、
    わたしは初めてまともに彼のダンスを見ることとなった。
    素直にすごいと思った。
    あまりにもキレの良い動き。
    そして随所に見られるオリジナリティー。
    ストリート系のダンスが主流の現代においても、
    決して彼のダンスは古臭いわけではなく、
    なによりもそのカッコよさといったらないのである。
    好き嫌いとかもあるのだろうけれど、
    なんとなくで見過ごせる性質のものではないように感じるのだ。

    それにしても、彼はまさに神に愛された人だ。
    歌の才能、ダンスの才能、ディレクター的な才能、人を思いやる才能、
    ありとあらゆる才能が、彼にはぎっしりと詰め込まれていたように思える。

    たいがいの人というものは、
    ある程度の才能があるとうぬぼれを覚えてしまう。
    しかし、彼は違う。
    あまりにも才能がありすぎるがゆえに、
    ありとあらゆるアラが見えてしまったのではないかと思う。
    それは他人を否定するというよりも自己批判につながり、
    すべてのことで完璧を目指し、
    なによりもファンの期待に応えることに情熱を注いでいたように見える。

    環境問題やチャリティー活動に熱心だったことも、
    まさにその延長上にあった話なのではないかと思う。
    そういった彼の強い意志が感じられただけでも、
    この映画を見た価値はあったのかもしれない。



    ちなみに、このライブのために、
    世界各地から選りすぐりのダンサーを呼んでオーディションをしたんだが、
    それにトップ通過した日本人ダンサーがいたらしい。
    詳細はこちらを参照のこと。

    マドンナのバックダンサーとして活躍していたケント・モリさんは、
    オーディションの招待状に長年の夢がかなうかもしれないとダメもとで参戦。
    なんとトップ通過してしまうも、
    マドンナがマイケルとの直接交渉(!!!)にも応じず契約解除できずに参加を断念したそうな。

    どっちにしろライブは実現しなかったわけなんだけども、
    彼はその後、マイケルの追悼式典でのマドンナのパートでマイケルに扮してダンスを披露している。



    なんだかすごいエピソードですよねぇ

    ちなみに、友人のマイケルのイメージはこれだそうです。

    ※3分頃からお楽しみください


    ※7分頃からお楽しみください


    もう、なんていうか、おもしろいね。
    笑っちゃうね。

    すごい堅苦しい話で始めたエントリーだったけども、
    最後にはマイケルに非常に親近感を持ってしまったのでした(笑)
    2009/11/25 02:03

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